はじめての将棋手引帖3巻

この度、『はじめての将棋手引帖3巻』の改訂版を出すことになりました。なぜ改訂版を作ったかというと、実際にいつつ将棋教室で手引帖を使ってレッスンする中で、もっとこうした方が子どもたちが理解しやすいんじゃないか、将棋の先生たちも指導しやすくなるんじゃないかというアイディアがたくさん溢れて来たからです。

新しく生まれ変わった『はじめての将棋手引帖3巻』4つのポイント


1.序盤の指し方は一連の流れで覚えよう


今回大きく変更したポイントの1つが学習の順番です。旧版では、居飛車戦法と振り飛車戦法それぞれの紹介とつくり方を学習してから、それぞれの戦法で使う囲い、それぞれの戦法における駒組みの理想形という流れでやっていたのですが、これだと、居飛車・振り飛車の学習を行ったり来たりする必要がありました。

そこで、今回の改訂版では、振り飛車の種類、振り飛車の囲い、振り飛車の駒組みなど、振り飛車戦法についてまとまった勉強した後に、居飛車の囲いや駒組みの理想形について学ぶという流れに組み替えました。

もちろん、旧版のように作り方、囲い、駒組みの理想形とカテゴリーで区切って勉強するメリットもありますが、戦法ごとにまとめて学習した方が、実戦で指したときに一連の流れを理解しやすく、子どもたちにとっての定着度が高まるというのが、私の出した答えでした。


2.盤上の練習をサポートする手順


もともと、旧版のでは「相手が手順通りに指してこなかったらどう指していいのかわからない」という意見が多かったこともあり、手順の表記を最小限にして、丸暗記に頼らない、「なぜそう指すのか」の意味を理解することに重点をおいた学習をしていました。

しかし、ちゃんと意味を理解して指してほしいという方針は変わらないものの、今回の改訂版では、
指し手の意味に加え、手順もしっかり表記するようにしました。

確かに、複雑な手順を暗記するのは大変です。しかし、手順さえ記しておけば、それを見て盤上で練習することができますよね。子どもたちはやっぱり言葉よりも身体で覚えることの方が得意なようです。

いつつ将棋教室では、テキストの解説をする→問題を解く→手順に従って指してみる→ヒントなしで指してみるという4段構えで指導します。もし、ヒントなしが難しかったら、もう一度手順が記されたページに戻って指してみるということを繰り返しながら、子どもたちに序盤の指し方を文字通り身に付けてもらっています。

3.実戦に役立つ囲いを追加


旧版の3巻では、美濃囲い、穴熊囲い、舟囲い、矢倉囲いの4つ囲いを学習していましたが、改訂版では、そこに金無双と中住まいの2つの囲いを追加しました。これら2つの囲いを追加した理由は、どちらも子どもたちどうしの対局を見て必要だと思ったからです。

子どもたちどうしの対局では、お互いに振り飛車戦法を使う相振り飛車、お互いに居飛車戦法を使う相居飛車という対戦がよく見られます。相振り飛車の場合、旧版にもある美濃囲いや穴熊囲いでも応戦できますが、相振り飛車ならではの金無双もやはりいれておきたいと感じました。

また、相居飛車の場合もこれと同様で、旧版では矢倉囲いが相居飛車をカバーしていましたが、矢倉囲いは手数が多く、覚えるのに苦労するようで実戦で使っている子どもも少なかったことから、相居飛車のときにより手早く囲える中住まいという囲いを追加しました。(もちろん、矢倉囲いを是非とも覚えてもらいたいということには変わりないので、改訂版でも矢倉囲いの勉強をします(^ ^))

特に、中住まいは、相居飛車の中でもお互いが飛車先をついて戦う際にとても有効で、この戦いのパターンは子どもたちどうしの対局でとってもよく登場します。

さらに、2番で手順の話をしましたが、改訂版では囲いの手順にも工夫を凝らしました。

具体的には、美濃囲いには2種類の手順があるのですが、今回の改訂版では、旧版とは違う手順を示しています。なぜかというと、新しい手順は、途中まで穴熊囲いと同じ指し方だからです。囲いを習うたびに新しい手順を覚えるのは大変ですが、途中まで手順が同じなら覚えるのが楽チンになりますよね。

4.「どの囲い使うべき?」が一目で分かる囲いチャート


3番で登場した相振り飛車や相居飛車、そして振り飛車対居飛車の対戦になる対抗形、大人にとってはなんのことない言葉ですが、子どもたちにとっては全く馴染みのない将棋の専門用語です。なので、「相居飛車のときには・・・」「自分が振り飛車の時の対抗形のときには・・・」と話をしたところで、いざ実戦のときに、どの囲いを使うべきかの判断がつかなくなってしまいます。

そこで、新しい手引帖3巻では、自分の戦法と相手の戦法、そして今回学習する囲いをチャートシートにして一目で分かるようにしました。


まとめ


さて今回は、『はじめての将棋手引帖3巻』改訂版のポイントについて具体的にご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。

みなさんもうお気づきかと思いますが、『はじめての将棋手引帖3巻』改訂版には、私自身がいつつ将棋教室での指導を通じて得た経験やエッセンスがたくさん詰まっています。

これは、色んなところで話していることですが、手引帖の3巻の学習内容は、1・2巻で学習する将棋の基礎と比べて、ぐっと将棋らしくなります。それゆえに、子どもたちにとっては「急に将棋が難しくなった」と感じるのか「戦法をつかってみよう!」と感じるのかのターニングポイントとなります。

新しくなった『はじめての将棋手引帖3巻』で、一人でも多くの子どもたちが将棋の楽しさを実感できるようになってくれたらと思います。



この度、『はじめての将棋手引帖3巻』の改訂版を出すことになりました。なぜ改訂版を作ったかというと、実際にいつつ将棋教室で手引帖を使ってレッスンする中で、もっとこうした方が子どもたちが理解しやすいんじゃないか、将棋の先生たちも指導しやすくなるんじゃないかというアイディアがたくさん溢れて来たからです。

新しく生まれ変わった『はじめての将棋手引帖3巻』4つのポイント


1.序盤の指し方は一連の流れで覚えよう


今回大きく変更したポイントの1つが学習の順番です。旧版では、居飛車戦法と振り飛車戦法それぞれの紹介とつくり方を学習してから、それぞれの戦法で使う囲い、それぞれの戦法における駒組みの理想形という流れでやっていたのですが、これだと、居飛車・振り飛車の学習を行ったり来たりする必要がありました。

そこで、今回の改訂版では、振り飛車の種類、振り飛車の囲い、振り飛車の駒組みなど、振り飛車戦法についてまとまった勉強した後に、居飛車の囲いや駒組みの理想形について学ぶという流れに組み替えました。

もちろん、旧版のように作り方、囲い、駒組みの理想形とカテゴリーで区切って勉強するメリットもありますが、戦法ごとにまとめて学習した方が、実戦で指したときに一連の流れを理解しやすく、子どもたちにとっての定着度が高まるというのが、私の出した答えでした。


2.盤上の練習をサポートする手順


もともと、旧版のでは「相手が手順通りに指してこなかったらどう指していいのかわからない」という意見が多かったこともあり、手順の表記を最小限にして、丸暗記に頼らない、「なぜそう指すのか」の意味を理解することに重点をおいた学習をしていました。

しかし、ちゃんと意味を理解して指してほしいという方針は変わらないものの、今回の改訂版では、
指し手の意味に加え、手順もしっかり表記するようにしました。

確かに、複雑な手順を暗記するのは大変です。しかし、手順さえ記しておけば、それを見て盤上で練習することができますよね。子どもたちはやっぱり言葉よりも身体で覚えることの方が得意なようです。

いつつ将棋教室では、テキストの解説をする→問題を解く→手順に従って指してみる→ヒントなしで指してみるという4段構えで指導します。もし、ヒントなしが難しかったら、もう一度手順が記されたページに戻って指してみるということを繰り返しながら、子どもたちに序盤の指し方を文字通り身に付けてもらっています。

3.実戦に役立つ囲いを追加


旧版の3巻では、美濃囲い、穴熊囲い、舟囲い、矢倉囲いの4つ囲いを学習していましたが、改訂版では、そこに金無双と中住まいの2つの囲いを追加しました。これら2つの囲いを追加した理由は、どちらも子どもたちどうしの対局を見て必要だと思ったからです。

子どもたちどうしの対局では、お互いに振り飛車戦法を使う相振り飛車、お互いに居飛車戦法を使う相居飛車という対戦がよく見られます。相振り飛車の場合、旧版にもある美濃囲いや穴熊囲いでも応戦できますが、相振り飛車ならではの金無双もやはりいれておきたいと感じました。

また、相居飛車の場合もこれと同様で、旧版では矢倉囲いが相居飛車をカバーしていましたが、矢倉囲いは手数が多く、覚えるのに苦労するようで実戦で使っている子どもも少なかったことから、相居飛車のときにより手早く囲える中住まいという囲いを追加しました。(もちろん、矢倉囲いを是非とも覚えてもらいたいということには変わりないので、改訂版でも矢倉囲いの勉強をします(^ ^))

特に、中住まいは、相居飛車の中でもお互いが飛車先をついて戦う際にとても有効で、この戦いのパターンは子どもたちどうしの対局でとってもよく登場します。

さらに、2番で手順の話をしましたが、改訂版では囲いの手順にも工夫を凝らしました。

具体的には、美濃囲いには2種類の手順があるのですが、今回の改訂版では、旧版とは違う手順を示しています。なぜかというと、新しい手順は、途中まで穴熊囲いと同じ指し方だからです。囲いを習うたびに新しい手順を覚えるのは大変ですが、途中まで手順が同じなら覚えるのが楽チンになりますよね。

4.「どの囲い使うべき?」が一目で分かる囲いチャート


3番で登場した相振り飛車や相居飛車、そして振り飛車対居飛車の対戦になる対抗形、大人にとってはなんのことない言葉ですが、子どもたちにとっては全く馴染みのない将棋の専門用語です。なので、「相居飛車のときには・・・」「自分が振り飛車の時の対抗形のときには・・・」と話をしたところで、いざ実戦のときに、どの囲いを使うべきかの判断がつかなくなってしまいます。

そこで、新しい手引帖3巻では、自分の戦法と相手の戦法、そして今回学習する囲いをチャートシートにして一目で分かるようにしました。


まとめ


さて今回は、『はじめての将棋手引帖3巻』改訂版のポイントについて具体的にご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。

みなさんもうお気づきかと思いますが、『はじめての将棋手引帖3巻』改訂版には、私自身がいつつ将棋教室での指導を通じて得た経験やエッセンスがたくさん詰まっています。

これは、色んなところで話していることですが、手引帖の3巻の学習内容は、1・2巻で学習する将棋の基礎と比べて、ぐっと将棋らしくなります。それゆえに、子どもたちにとっては「急に将棋が難しくなった」と感じるのか「戦法をつかってみよう!」と感じるのかのターニングポイントとなります。

新しくなった『はじめての将棋手引帖3巻』で、一人でも多くの子どもたちが将棋の楽しさを実感できるようになってくれたらと思います。

●商品データ

◯頁数
72頁
◯附属
動画解説※解説ページおよび一部問題ページに掲載されたQRコードを読み取ってください。
◯構成
目次、達成シート、解説、問題、復習問題
◯学習内容
駒の特性、基本的な戦法(居飛車戦法、振飛車戦法、囲い)、駒組み、数のせめ
◯対象者
将棋初心者

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