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2018/11/13 10:34
道具を大切にする心を育む将棋盤
<商品の特長>
【1】室町時代から受け継がれる染めの技術を用いて制作
新たに発売を開始する布製将棋盤「どこたま」(どこでも将棋たまには風呂敷)は、印染(しるしぞめ)で制作しています。
印染とは染めの技術で、お祭りののぼりやのれん、はんてん、手ぬぐいなど、いわゆる家紋や象徴、マークを染色することを指します。遠くから見ても一目で分かるようにくっきりと模様を出すことが特徴です。弟子が独立することを表す「のれん分け」という言葉に代表されるように、染め上げるものの多くが「代々受け継がれるもの」です。
今回は印染の中でも、染料と糊を混ぜて印捺する捺染で仕上げました。
捺染のプロセス
①データ作成したデザインを製版した型枠を生地の上にセットし、その後、染料をとかした糊を流し込み、スキージというヘラで1色1色順に染めて行きます。
②捺染後の生地を乾燥させ、その生地を蒸し固着し、余分な染料を水洗してから、乾かします。
③乾いた生地を裁断し、1枚1枚丁寧に縫製します。
いつつの布製の風呂敷将棋盤「どこたま(どこでも将棋たまに風呂敷)」は、平安時代より続く「将棋」と室町時代から受け継がれる「印染」2つの歴史が一緒になった、新たな伝統文化です。
【2】ママ女流棋士が監修、伝統の中に遊び心のある4種類のデザイン
「どこたま」(どこでも将棋たまには風呂敷)における遊び心のあるデザインは、自身も3人の子育て中である女流棋士の中倉彰子が、ママ目線で監修したものです。
日本の職人が染め上げる温かみのある布に施される模様は、将棋と縁起物を合わせた意匠で表現されており、そこには、子どもの成長を願う母親の優しさが込められています。
また、「どこたま」(どこでも将棋たまには風呂敷)は布1枚なので、自宅などにおいていてもかさばらないのが嬉しいポイント。お母さんが家事をしている間に、お父さんとお子さんが気軽にさっと将棋盤を取り出して一局、おじいちゃんの家に持っていって一局、と家族コミュニケーションとしても一役担います。
商品デザイン
①千鳥 ②左馬 ③カニ囲い ④世界の将棋
①千鳥銀
将棋には「銀は千鳥に使え」という格言や「千鳥銀」と呼ばれることばがあります。酔っ払いの人の足元がふらふらなることを千鳥足と言いますが、 「銀は千鳥に使え」や「千鳥銀」も、家を目指す酔っ払い人の足と同じように、銀を右斜め前、左斜め前・・・と左右斜め方向にふらふらと前進させることで敵陣を目指します。また、千鳥はもともと群れながら水辺を飛んでいることから「荒波も一緒に乗り越えましょう」という願いが込められ夫婦円満や家内安全を象徴するモチーフとされています。
②左馬
将棋駒の馬の字が左右反転したものを左馬(ひだりうま)と呼びますます。左馬は将棋駒の生産量日本一を誇る山形県天童市独特のもので、逆から読むと舞う(まう)になったり、「馬」の字の下の部分が口の締まったきんちゃくに似ていることから、お金が逃げていかない富のシンボルとされており、昔から福を招く縁起物として、飾り駒(将棋棋駒を象った置物)や根付けのモチーフによく用いられます。
③カニ囲い
将棋にはおもしろい言葉がたくさんありますが、カニ囲いもその一つです。玉の上にある金がカニのはさみに見えるのと、 玉がカニ歩きするような動きをするので、このような名前が付いたそうです。上からの攻めに強い特徴がありますが、横から攻撃されると意外にもろい弱点があるので、そういう場合はカニ歩きでスタコラサッサと逃げましょう。
④世界の将棋
将棋はもともとインドのチャトランガというボードゲームが伝播する過程で、日本で独自に進化して出来上がったものです。将棋の他にも、チャトランガ原点とするボードゲームは世界に多数存在し、西洋のチェスもその1つです。「世界の将棋」では、チャトランガ、チェスをはじめとする将棋の兄弟たちのを将棋盤に一堂に集めました。
【3】風呂敷としても使用可能
「どこたま(どこでも将棋たまに風呂敷)」では、その名の通り、将棋と同様に日本の奥ゆかしい文化である風呂敷の機能も備えています。大切な道具である将棋の駒を箱ごと風呂敷で包んで、おじいちゃんの家や旅行先などに持っていき、そのまま将棋を指すこともできます。「どこでも将棋、たまに風呂敷」そんな使い方をしながら、子どもたちに日本の伝統文化を味わってもらいたいと考えます。
<商品詳細>
商品名 :どこたま
価格 :2760円(税抜)
サイズ :約50cm×約50cm
素材 :綿100%(シャンタン)