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2017/05/26 11:14
はじめまして。いつつぼしセレクションの店長に新たに就任いたしました。
堀井と申します。
前任の金本とバトンタッチをし、今後は新米店長の堀井がショップとこちらのブログの運営していきます。
みなさまに喜んでいただける商品とちょっと気になる情報をお届けし、将棋だいすきな方も将棋はじめての方も楽しめるサイトを目指して行きたいと思います(*^^*)。
どうぞよろしくお願いします!
さっそく本日は、将棋にまつわるちょっとした雑学を一つお届けしたいと思います。
将棋の駒が五角形なのはみなさんお馴染みですよね。並べて見てみると、なんだかとってもかわいい五角形。
実はこの形、意味があるそうなのです。
〈将棋の駒が五角形なのは、木簡のリサイクルだったから!?〉
過去の記事でご紹介させていただいたことがあるのですが、将棋の元になったのは古代インドのチャトランガと呼ばれるボードゲームです。このゲームが元になったのは、将棋だけでなく、西洋のチェスも、中国のシャンチーも韓国のチャンギも、もともとはこのチャトランガが発祥と言われています。
将棋には世界中に兄弟がいるんですね(*^^*)
そして、チャトランガが世界に渡るとともにルールや形状を変えるわけですが、それらの駒を見比べてみるとなかなか違いが面白いです。
チャトランガは立体、チェスも立体、シャンチーは円形、チャンギは八角形、そして将棋は五角形となっています。
〈駒の一例:手前からチェス、奥がチャトランガ、右がシャンチー〉
何故、日本の将棋のみ「五角形」なのか。定説ではありませんが、それにはこんな言い伝えがあります。
平安時代の頃。
当時の日本人は、文書の記録などに木簡、題籤(だいせん)といった五角形の木材を使用していました。
これらは使い終わると削って再利用されていたのですが、再利用を繰り返すうちにどんどん小さくなっていきます。
そして文書を記すには使えなくなった、小さな木簡や題籤を将棋の駒として再利用したのではないかと言われています。
日本人の「もったいない」精神が実に顕著に表れているエピソードです。
ちなみに、室町時代には、将棋盤は遊びの台としての役目を終えた後、まな板として使われた例もあるようです。厚みが1寸(約3センチ)で長方形だと、まな板に使えそうと思ったのかもしれません。発見された将棋盤に包丁傷がたくさんあったので分かったそうです。
参考:「日本文化としての将棋」 尾本惠市 編著
いつつぼしセレクションでは駒のバラ売りを行っております。
万一、駒をなくしてしまった場合は、必要な駒のみをおひとつからお求めできます。
新しく一式買わずに、引き続き将棋を楽しめますね(*^^*)