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2017/01/17 13:54
揮毫(きごう)。
何とも厳かなる(何ともいかついそして読みづらい)字面ですね。
揮毫とは、一般的には、筆をふるって字や絵を指すことですが、将棋の場合は特に、プロ棋士にとって最も重要なタイトル戦の対局前日に、そこで使用される盤駒や、それらの道具をしまう箱などに対局者が直接筆を入れる行いを指します。
「なんか芸能人のサインみたいな感じ??」と思われる方もいるかもしれませんが、
それはもう全っ然違います( ̄Д ̄)ノ
写真は揮毫の実物(+弊社自慢の将棋スペース( ̄^ ̄)ゞ)です。ちなみに、第74期名人戦第3局の時に、当時の羽生名人と現名人の佐藤天彦さんが筆を入れたものです。
まさかこれを見てもまだ、「芸能人のサイン色紙と何と違うの〜」なんて方はいらっしゃらないですよね。
もう違いは見れば一目瞭然。揮毫の方が圧倒的にカッコイイのです!!
揮毫では、署名の他に、対局者の思いが詰まった言葉が記されたり、落款(署名の下にある朱色の印)が烙印されてあったりします。
特に記すことばに決まりやルールといったものはないのですが、棋士ごとに幾つかのパターンがあり、弊社の将棋盤箱の場合は、佐藤名人が「道」、羽生さんが「心」と書いています。どっちもとてもシンプルな言葉なのですが、二人の字が流麗なことも相まって、逆にそれが非常に奥深く感じられます。また、落款も棋士が各々オリジナルのものを持っており、よく見ると色んなデザインがあるのが分かります。
羽生さんの落款は個性的ですよね(^ ^)
年が明けてから未だに書き初めもしていない私ですが、
せっかくなので今年は少し練習して、「はじめての将棋手引帖」にでも、カッコイイ揮毫をしようかと思います、笑