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2017/01/12 20:49

将棋をすると良いことの一つとして「礼儀作法を身につけられる」ということがあります。


ということで、今日は将棋の(実は)色々あるお作法の中から、「駒のしまい方」について触れてみたいと思います( ´ ▽ ` )ノ



もしかすると、「え〜!駒のしまい方に決まりがあるの( ;´Д`)!」と驚かれる方もいるかと思うのですが、
将棋をはじめとした日本伝統文化の所作・振る舞いなど形式的な動きには、動きが美しく見えるということのほか、必ずその動きが持つ意味やストーリーがあります。

ちなみに、将棋の駒は基本的に1枚でもなくしてしまうともう使えなくなっちゃいますよね(>_<)
(「歩」だけ多めに入っていることもありますが)

なので、「駒のしまい方」には、駒をなくさないようにするための工夫がたくさん詰まっているわけです。

駒のしまいかたのルールは以下の通り
最初に駒袋から駒を出した人がしまいましょう
駒の価値が高いものから順番にしまいましょう(玉→飛→角→金→銀→桂→香→歩)
必ず枚数がちゃんとあっているいるか確かめてから駒袋にしまいましょう(玉、飛、角:2枚、金、銀、桂、香:4枚、歩:18枚)

ちなみに、③の歩18をしまうときですが、弊社代表で女流棋士の中倉を始め、多くのプロ棋士は、3枚1組を6セット作ってから駒袋へとしまいます。



ではなぜこのようなことをするかというと、恐らく数えやすいからだと思います。

実際に、「1枚2枚・・・・・」と「歩」の駒を数えてみると分かるのですが、結構な割合で何枚まで数えたのか途中で忘れてしまったり、どの駒はカウントして、どの駒をまだカウントしていないのか混乱してしまいます。(私だけですかね(^_^;))

しかし一方でプロ棋士のように(あれば)駒台の上で、ちゃんと3枚一組に並べていくと、どこまで何枚数えているのが一目瞭然。駒が足りていなければその場で気づくし、数え間違えなんてこともないですよね( ´ ▽ ` )ノ

何事もそうですが、プロの方は自分の使う道具をとても大切に扱います。

しかしどんなに駒を大事にしていても、私たちも人間なので、まるで狐につままれたように、駒が無くなってしまうということも稀にあるかと思います。そこで「いつつぼしセレクション」では、1枚駒が無くなってしまったが故に将棋ができないという方のために、駒のバラ売りも行っています。



1枚の駒をなくしちゃったことで、もう一箱駒を買い直すのも、せっかくやり始めた将棋をやめちゃうこともとてももったいないですからね(>_<)