どこたま(風呂敷将棋盤 )カニ囲い
【道具を大切にする心を育む将棋盤】
良い道具を持ち、それを大切に使うことで、将棋のさらに奥深い魅力を知ることができます。いつつでは、大量生産・大量消費の現代(いま)だからこそ、子どもたちに将棋という日本の伝統文化を消費するのではなく享受できるように、職人の丹精が込められた布製の将棋盤を制作しました。伝統の技法により1枚1枚丁寧に染め上げあられた布製の将棋盤「どこたま(どこでも将棋、たまに風呂敷)」は、長く使っていただくことで、生地は柔らかく、風合いを増し、きっと子どもたちの道具への愛着・大切にする心を育むことでしょう。平安時代から大切に受け継がれる将棋という日本の伝統文化の歴史を、先人たちと同じように子どもたちにも紡いでほしい。この布製将棋盤には、そんな願いが込められています。
【室町時代から受け継がれる染めの技術】
印染(しるしぞめ)とは、お祭りののぼりやのれん、はんてん、手ぬぐいなどいわゆる象徴やマークを染色することを指し、遠くから見ても一目で分かるようにくっきりと模様を出すことが特徴です。今回は印染の中でも、染料と糊を混ぜて印捺する捺染で仕上げてもらいました。弟子が独立することを表す「のれん分け」という言葉に代表されるように、染め上げるものの多くはお祭りののぼりやはんてんといった「代々受け継がれるもの」です。
「将棋」と「印染」2つの受け継がれるものが一緒になった布製の将棋盤が、また新しい歴史になるといいなぁと思います。
【製作工程】
①データ作成したデザインを製版した型枠を生地の上にセットし、その後、染料をとかした糊を流し込みスキージというヘラで1色1色順に染めて行きます。
②捺染後の生地を乾燥させ、その生地を蒸し固着し、余分な染料を水洗してから、乾かします。
③乾いた生地を裁断し、1枚1枚丁寧に縫製します。
【ママ女流棋士が監修、伝統の中に遊び心のあるデザイン】
「どこたま」(どこでも将棋たまには風呂敷)における遊び心のあるデザインは、自身も3人の子育て中である女流棋士の中倉彰子が、ママ目線で監修したものです。
日本の職人が染め上げる温かみのある布に施される模様は、将棋と縁起物を合わせた意匠で表現されており、そこには、子どもの成長を願う母親の優しさが込められています。
また、「どこたま」(どこでも将棋たまには風呂敷)は布1枚なので、自宅などにおいていてもかさばらないのが嬉しいポイント。お母さんが家事をしている間に、お父さんとお子さんが気軽にさっと将棋盤を取り出して一局、おじいちゃんの家に持っていって一局、と家族コミュニケーションとしても一役担います。
【カニ囲い】
将棋にはおもしろい言葉がたくさんありますが、カニ囲いもその一つです。玉の上にある2枚の金が、カニの爪のようにみえるのと、玉がカニ歩きするような動きで横に移動する様子からこのような名前が付いたそうです。上からの攻めに強い
特徴がありますが、横から攻撃されると意外にもろい弱点があるので、そういう場合はカニ歩きでスタコラサッサと逃げたもんがち〜♪
【色のこだわり 緋色】
カニ囲いの布製将棋盤には緋色を採用しました。古くは弥生時代吉野ヶ里遺跡で、緋色に染められた絹布が発見されていおり、悠久の時を超え日本人に愛され続けました。子どもたちにも、日本の伝統的な色である緋色に親しんでほしい。そんな思いを込めました。
【風呂敷としても使えます】
今回の布製将棋盤では、将棋と同様に日本の奥ゆかしい文化である風呂敷の機能も揃えました。大切な道具である将棋の駒を箱ごと風呂敷で包んで、おじいちゃんの家や旅行先などに持っていき、そのまま将棋を指すこともできますよね。「どこでも将棋、たまに風呂敷」そんな使い方をしながら、子どもたちに日本の伝統文化を味わってもらいたいと思います。
¥ 3,036
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