はじめての将棋手引帖5巻
1日15分のスモールステップで、はじめて将棋に触れるという将棋初心者の子どもたちでも無理なく楽しく将棋を身につけることができる「はじめての将棋手引帖」シリーズ。完結編と成る5巻では、終盤の指し方(勝つためのテクニック)について詳しく解説します。
【終盤の明暗を分ける状況判断】
5巻で学習する終盤は、いよいよお互いの玉を詰ませに行くというクライマックスです。序盤ではいかに理想的な駒組みができるのか、中盤では手筋という名の使える武器を集めるのかということが重要でしたが、ここでは今攻めるべきなのかそれとも守るべきなのかという状況判断が必要になってきます。これまで、駒得・駒損といった基準をもとに駒の動かし方を決定してきましたが、1手を争う詰みのシーンではスピードの概念が加わるという点が子どもたちにとっての大きなハードルになります。
【子どもたちの判断力を養うためのオリジナルプログラム】
終盤の戦い方の練習法としては詰将棋の問題を解くことが一般的ですが、玉の詰ませ方を知っているだけでは将棋に勝つことができません。先ほども申し上げたように、勝つためには「1手でも早く」相手の玉を詰ませなくてはなりません。そこで、手引帖の5巻では、「上から押さえる」や「下段に落とす」といった相手玉を捕まえるためのテクニック、相手の囲いを崩すためのテクニック、自玉を守るためのテクニックのなど、詰めの1つ前の考え方について言及している他、攻めか受けかの判断をするというオリジナルのプログラムを監修しています。この単元の解説ページでは、例題の終盤の局面についての攻めか受けかの判断とその判断の根拠について示し、問題ページでは実際に子どもたちに攻めか受けかの状況判断をしてもらいます。
【将棋教室の生徒で効果を検証】
はじめての将棋手引帖シリーズは必ずリリース前にユーザーテストを行っているのですが、今回の5巻では、このユーザーテストでより精度の高いフィードバックを吸収するために、テスト対象者を当時いつつ将棋教室の10級から8級(4巻の内容を習熟したレベル)に絞って解いてもらいました。また将棋教室でも似たような項目を大盤解説にて生徒達に教えていましたが、子どもたちの効率よく捕まえられるようになったと感じました。終盤の詰みにいたるまでの手数が短くなってきたという報告を受けており、将棋の終盤を学習するためのテキストとして自信を持って皆様のもとにお届けすることができます。
【全5間を統括した出題】
これまでのはじめての将棋手引帖シリーズでは、各巻の各単元で学習した内容に沿った問題を出題してきましたが、「はじめての将棋手引帖シリーズ」の集大成となる5巻では5巻の内容のみならず、1巻から4巻までの学習内容も統括的に考えながら答えを導き出すような問題をいくつか出題しています。それゆえ、このような問題は考える材料が多くなり、その他の問題と比較して当然難易度も高くなりますが、どの部分がちゃんとできていて、何が身についていないのかが分かるので、自身の定着度合いを測るという点で非常に有効です。
もちろん、4巻同様にこのような問題には動画解説をつけていますので、解説を見ながら「あ〜そういうことだったのか!」と新しい発見をしながら、ちゃんと理解できていなかった箇所については、過去の手引き帖に戻ってきちんと復習することができます。
【はじめての将棋手引き帖シリーズ】
はじめての将棋手引帖シリーズは女流棋士の中倉彰子が制作した初心者向け将棋テキストです。動画解説の導入や1日約15分のスモールステップでできるドリル形式など、これから将棋に触れるという子どもたちでも、無理なく楽しく将棋を身に付けられるよう様々な工夫を凝らしています。
¥ 1,650
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